日本病院薬剤師連盟の武田泰生でございます。連盟会員の皆様におかれましては、日頃から当連盟の活動にご理解とご支援をいただき誠にありがとうございます。

 当連盟では病院薬剤師の確保策に関して、会員の皆様との意見交換、中央省庁への要望や情報収集などに加えまして、薬剤師国会議員の先生方へ私どもからの現状説明や今後へ向けた取り組みのお願いなどを適宜実施してきているところです。

 現在、喫緊の課題として取組んでいる薬剤師確保においては、薬剤師の養成及び資質向上等に関する検討会(厚生労働省)資料等で、薬学生が卒業後直ちに病院に就職する事を希望しない理由の第1位は給与水準が低い点であることが示されており、病院薬剤師の不足や業種間偏在の根底に初任給格差があると考えられています。また、いったん病院に就職しても、その数年後には奨学金返済や厳しい就労環境などを理由に転職される方がおられるのも事実です。病院薬剤師の業務内容と対応方法については可能な範囲で効率化、簡素化を図る必要があると考えています。

 このような課題の解決に向けて、厚生労働省の薬系技官の方々と協力しながら現状調査や解析を行い、より効率的で効果的な薬剤師業務の展開ができるよう検討を進めています。これらの情報や資料をもとに、薬剤師国会議員の先生方へ病院薬剤師業務の現状を丁寧に説明し、我々の要望をご理解いただき、改善に向けた政策へとむすびつくよう取り組んでいただいています。このように、病院薬剤師がやりがいと誇りをもって日々精進できるよう業務改善や就労環境の改善、地位の向上や処遇改善などを要望していくことも本連盟の重要な活動です。これら要望を達成するには、薬剤師そのものを十分に理解し、国政の場で薬剤師のために活動して頂ける議員の存在が不可欠になります。

 日本病院薬剤師連盟では、党派を超えて薬剤師議員を国政の場に送り出すための支援に取り組んでいます。病院・診療所および介護保険施設に勤務する多くの薬剤師の皆様には、連盟活動の趣旨をご理解頂くと共に、ぜひ本連盟にご加入頂きまして、ご支援とご協力を賜りますようどうぞ宜しくお願い申し上げます。


令和6年10月
日本病院薬剤師連盟
会長 武田 泰生



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